シングルマザーの日常(どきどき妄想)

精神脆弱なポンコツシングルマザー

保育園落ちた死ねじゃないけど


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産休を控えた職場の同僚が、保育園が見付からず困っているとのことだ。

話を聞くと、その方は非常勤職員なので、一定期間内に復職できないとなると契約が打ち切られるらしい。

因みに常勤職員だと育児休暇含め最長3年間の休暇取得が可能だ。
ただこれはあくまで“取ろうと思えば取れる”程度で、実際には皆約1年で復職する。
看護師だけでは無いと思うが、ブランクが長いとその分復帰に後ろ向きになるのは当然だと思う。
私なんて2日も休めば仕事に行くのが億劫になる。ブルーマンデーというやつである。

私は子供二人ともが幼稚園であったので、保育園の入園に関してはよく知らない。市の管轄で、基準がポイント制であるというくらいだろうか。
しかしこんな片田舎でさえそのような現状であることには驚いた。
困っているのは人口の多い都会の人だけだという印象だった。

これでは出産・子育てにネガティブな印象を持たれても仕方がないだろう。
子供は欲しいけど仕事を辞めたくない人だっていっぱいいる。
しかもそういう人達って、結構働くのがお金のためじゃなかったりする。

前述の方もまたそうで、外に出ていた方が楽だと言う。
私が妊娠中は専業主婦だったので、夕食の買い出し以外はほぼ家の中にいたと話したらとても驚かれた。自分にはそんなことできないと。逆に私からすれば、大きなお腹を抱えて働きに出るなんてとてもできないと思った。
当たり前だけど、人それぞれ大変なことは違う。
その“それぞれ”に対応することもむずかしい。

けれど、それが叶ったらきっと素敵な社会になるんだろうななんて妄想する。
家に居たい人は家に居たら良い、そんな人には経済支援をする。
そして働きに出かけたい人には安心して子供を預けられる場を提供する。

これってきっと、昔の日本では家族や親類縁者がその役割を果たしていたのではないだろうか。
互いに補い合い、みんなが少しずつ我慢したり楽したりできるような。

実家に出戻った私は改めてそんな風に考えさせられる。
これまで結婚生活は核家族だったから気が付かなかった。
“誰にも気を使わなくて良い”ということは確かに楽だった。

だから子供には今の内からそう言い聞かせている。
大きくなったらみんなみんな一緒に住めるくらい大きな家を建てようねと。
離婚した身でおこがましいが、離婚してみたからこそ分かったことだと思う。

そのお陰か、娘は「大人になったらママみたいに、自分の家族とママとおじいちゃんおばあちゃんみんなで暮らしたい。」と言う。「色んな人がいると楽しいから」だそうだ。

我が家はニートの兄含め個性派揃いである。
そして皆好き勝手なことを言う。
けどみんなが少しずつ我慢して助け合って、なんとなく回ってる。
そんな当たり前にある多様性を感じ取り、それを“楽しい”と言う娘には感心するばかりだ。